吉本興業・岡本社長、5時間半会見 パワハラ発言は「冗談」苦しい弁明に終始
吉本興業の岡本昭彦社長(52)が22日、都内で5時間半にもおよぶ会見を開き、所属タレントの反社会的勢力への闇営業問題に関して謝罪した。
加えて20日に暴露会見に踏み切った「雨上がり決死隊」宮迫博之(49)、「ロンドンブーツ1号2号」田村亮(47)へも謝罪し、契約解消処分の撤回を公表、吉本への復帰を呼びかけた。引責辞任については否定。
宮迫らが明かした“パワハラ発言”については「冗談で言った」などと苦しい弁明に終始した。
トップとして一度は下した処分の撤回。「彼らの思いに耳を傾け、最善の解決策をイチから考えたいと思います」と話し、2人からの助言を理由に挙げた。
「明石家さんまさんに『芸人のことを考えてやってほしい。もちろん会社の立場もあるけど…。俺も手伝ってやってもいいから』と言われました。松本(人志)さんからも『ちょっと間違いを犯した子たちをサポートできるような環境を作って。それは俺も手伝うから』とおっしゃっていただきました」。その時だけは涙を流した。
また、宮迫らが20日に会見で暴露した“パワハラ発言”についても言及。
「お前らテープ回してないやろな」のどう喝発言については「ミーティングがなかなか進まなかったのでしゃべりやすい環境と違うなと思ったので、冗談で言った。全く受け入れられなくて笑われることがなかった」と明かした。
「連帯責任で全員をクビにする」との発言にも「それぞれがそれぞれの発言をするので、もうまとまらないので、家族というか身内として『バラバラ言うんやったら、勝手にせえ』と(いう意味)。父親が息子に『お前、勘当や』と。相手に伝わらなくて、大いに反省した」と弁明し、報道陣はあっけにとられた。
暴言癖については「当時は強い口調で怒ったこともありました。現在? 今は部屋で一人でいるのでないと思います」と話した。
コメントのたびに「僕の全くダメなところで…」と付け加え反省の姿勢を見せた岡本社長。
一連の騒動の責任を取る形で、大崎洋会長(65)とともに1年間50%の減俸を明かしたが、辞任は否定。
社長の資質については「一つだけ思ったのは笑いを愛する。表現される方を愛している。これは人一倍思っていること」と訴えた。
「改めて環境を変えることに全力を尽くすことで責任を果たしていきたい」と“続投”に意向を示したが、所属タレントの反発は必至。
宮迫と田村亮はこの日、ツイッターを更新せず沈黙を貫いた。5時間半に及ぶ会見は要領を得ない部分も多く、騒動の行く末はさらに不透明になった。