8人目の犠牲者 IKEA家具の下敷きになり2歳男児が死亡(米)
世界各地に店舗を持つスウェーデン発祥の大手家具メーカー「IKEA」の製品で、今年またも幼児が死亡するという悲劇が起こっていた。
米カリフォルニア州の2歳男児が昨年リコール対象となった「マルムシリーズ」のたんすの下敷きになり、5月に死亡していたことを『Philly.com』『Metro』などが伝えている。
死亡した男児はこれで8人目のIKEA製品の犠牲者となった。
カリフォルニア州ブエナパークに住むヨゼフ・デューデック君(2)は今年5月24日、両親の寝室で寝かせられていた。
しかし午後5時頃に父親が寝室を覗くと、ヨゼフ君はIKEAの3段の抽斗が付いたたんすの下敷きになって息絶えていたという。
そのたんすはマルムシリーズの製品で、幼児が下敷きになり死亡する事故が相次いだことから昨年、IKEAがアメリカ国内だけで2900万にものぼる製品のリコールを発表していた。
ダニエル・マン弁護士によると、ヨゼフ君の両親は昨年のリコールの件を全く知らなかったそうだ。
リコールに関しても世間への十分な注意喚起を怠ってしまったために、ヨゼフ君がマルムシリーズ製品の下敷きになり死亡するという4番目のケースとなってしまった。
遡ると1989年、2002年、2007年にIKEAの製品が原因の似たような事故で幼児が死亡、さらに2011年9月にもバージニア州で2歳男児が死亡していた。
つまり、IKEA側は安全基準を満たしていない製品を販売したことにより、8人の犠牲者を出したことになる。
このたびIKEA側は、ヨゼフ君の家族に哀悼の意を表し「たんすは壁に固定して使用して頂きたい」と改めて世間に注意喚起を促した。
このニュースを知った人からは「マルムシリーズを購入するのは絶対に危険だ」「家具はやっぱり高くても質がいいものを買わないとダメだと思う」「壁に固定さえしていればこんな事故にならなかっただろうに。かわいそう」といった声があがっている。