レス女子日本、初戦圧勝 栄氏の娘・希和は涙の勝利 一時は代表辞退を相談
レスリングの女子W杯は17日、群馬・高崎アリーナで予選ラウンドが行われ、日本は初戦のスウェーデン戦で全10階級で勝利を収めた。
10―0と圧勝発進した日本にあって最も緊張感を漂わせていたのは65キロ級の栄希和(24=ジェイテクト)だった。
栄和人強化本部長を父にもち、今回のパワハラ騒動を受け、栄もいわれのない批判や中傷を受けていたという。
約1週間前には母校・至学館の谷岡郁子学長に「私は辞退した方がいいでしょうか。(出場すると)またいろいろ言われるでしょうか」と代表辞退を相談するほど思い詰めていた。
序盤は動きが硬く、昨年のU―23世界選手権63キロ級3位のニーグリヤン・ムーワに0―2とリードを許す展開。
しかし第1ピリオド終了間際に片足タックルから同点に追いつき、第2ピリオドも同じように2点を追加した。
14年全日本選手権60キロ級優勝の底力を見せて4―2で勝利。マットを降りると感極まり、タオルで顔を覆った。
日本は引き続きカナダ、ベラルーシと予選ラウンドを戦い、18日の決勝ラウンドに望む。