301年ぶり再建の興福寺中金堂、カラフルに
世界遺産・興福寺(奈良市)で20日、301年ぶりに再建されて一般公開が始まった中金堂がライトアップされ、古都の夜空に荘厳な姿が浮かび上がった。
興福寺は710年創建。伽藍の中心の中金堂は焼失と再建を繰り返し、1717年の焼失後は仮堂の建設にとどまった。今月7〜11日に落慶法要が営まれた。
この日は午後5時半頃に照明が点灯。様々に変化する光に、創建当初の様式を再現した中金堂が照らされ、赤、青、ピンクに染まった。
奈良県生駒市の大学院生(25)は「光の色によっていろんな表情を見せ、存在感に圧倒された。いにしえの姿がよみがえったようだ」と見入っていた。
ライトアップは来月11日まで午後5時半〜8時に行われる。期間中は午後7時15分まで夜間特別拝観を受け付ける。