射殺容疑で神戸山口組系の41歳組員を指名手配
神戸市長田区で12日、指定暴力団神戸山口組から離脱した新組織「任侠山口組」の関係者の楠本勇浩さん(44)が射殺された事件で、兵庫県警長田署捜査本部は16日、殺人の疑いで、神戸山口組系の暴力団組員菱川龍己容疑者(41)の逮捕状を取り、指名手配した。顔写真も公開した。
捜査本部は、現場で採取された指紋や目撃情報などから菱川容疑者が銃撃の実行役だった疑いが強いと判断した。
事件は任侠山口組の織田絆誠代表(50)を狙い、複数の人物が関わった計画的な犯行とみて、両組織の対立関係など背景を調べる。
16日、神戸市北区山田町東下のバス停付近の歩道脇で、回転弾倉式拳銃2丁が入ったかばんを通行人が発見。
捜査本部は事件に使われた可能性があるとみて調べている。
指名手配容疑は、ほかの数人と共謀し12日午前10時ごろ、長田区五番町の路上で拳銃を使用し楠本さんを殺害した疑い。
捜査本部によると、同容疑者は神戸山口組の有力組織山健組の傘下団体に所属し、身長158センチの短髪。現場では菱川容疑者のものとみられるヘルメットも見つかった。
事件当日はグレーのTシャツを着ていたという。