ネアンデルタール人が描く?…最古の洞窟壁画
スペイン北部の洞窟の壁画は、絶滅した旧人ネアンデルタール人が6万4800年以上前に描いたとみられるとの研究結果を、ドイツなどの国際チームが発表した。
これまでに発見された洞窟壁画の中で最古となり、ネアンデルタール人が芸術的な能力を持っていたことを示しているという。
論文は23日付の米科学誌サイエンスに掲載された。
チームは、スペインで20世紀中頃までに発見された3か所の洞窟の壁画について、放射性物質の比率を分析し、描かれた年代を調べた。
その結果、世界遺産の一部である「ラ・パシエガ洞窟」の壁画のうち、はしごのような模様は、6万4800年以上前に描かれたことがわかったという。