国立競技場に集った嵐ファン 音漏れ楽しむために住宅街侵入も
9月21日と22日の2日間、東京・国立競技場で人気グループ・嵐のコンサート「嵐フェス ’13」が開催された。
チケットを持っていなくてもコンサートグッズは買えるということで、競技場周辺では朝から大量のファンがグッズ購入のために長蛇の列を作ったほか、最寄駅であるJR千駄ヶ谷駅周辺には最後の可能性にかけて「チケット譲ってください」というプラカードを持つ女性ファンが数百人並んでいた。
そんなファンたちの中には、コンサートが始まってからも競技場周辺に残り、漏れてくる音声を楽しんでいく人も多数。
なかには住宅街に入り込んでしまったファンもいた(写真参照)。
50人ほどのファンがきれいに列を作って“音漏れ参戦”を楽しんでいたその場所は、民家の目の前。
住人にしてみれば、数時間にも渡っておよそ50人のファンに家の前で溜まられているということになり、決して気持ちがいいことではないだろう。
さらに同じ場所には、望遠カメラをかまえてビジョンを撮影している40代から50代とおぼしき女性ファンもいた。
その女性は、夜間の住宅街であるにも関わらず、撮影の際にはフラッシュを使用。
このような行為に対しては地元住民からは「普段の生活がかき乱された。やめて欲しい」との声もあがっていた。
“音漏れ参戦”は、大多数のファンのあいだでは「NG」と認識されている行為。
コンサート開演前、競技場周辺では、「音漏れはやめて帰りましょう」と呼びかけながら歩くファンの姿も見られたが、数千・数万人に及ぶと言われる“音漏れ参戦”のファンすべてには、そのような呼びかけは届かなかったようだ。