浪費・暴力夫人へ大統領後継の動き…政変の契機
ジンバブエの政変は、ムガベ大統領が、妻のグレース氏(52)を自らの後任に据えようとする動きを見せ、これに軍部が強く反発したのがきっかけだった。
グレース氏は政変後、姿を見せておらず、首都ハラレの自宅に軟禁されているとみられている。
グレース氏は、もともとは隣国・南アフリカの出身。ムガベ氏の秘書の一人で、1987年から交際が始まったとされる。
ムガベ氏の前妻が92年に病死した後、96年に結婚した。浪費癖があるとされ、高級ブランドの名にちなんで「グッチ・グレース」の異名を持つ。国民からは不人気だ。
ムガベ氏との間に子供は3人。今年8月には、南ア・ヨハネスブルクのホテルで、20歳代の息子2人と一緒にいた女性ファッションモデルに対し、家電の延長コードを使って暴行。
女性は額や後頭部を負傷したが、南ア政府は外交特権を認めて立件を見送った。