NYなど死者33人 米ハリケーン、650万戸が停電
【ニューヨーク=黒沢潤】
米東部沿岸を北上していたハリケーン「サンディ」が29日夜(日本時間30日午前)、強い温帯低気圧に変わった直後、ニュージャージー州に上陸した。
その後も強い勢力を保ち、ロイター通信によると、東部を中心に約650万戸が停電し、ニューヨーク市の都心部でも電気が止まった。
米メディアによると、米国のニューヨーク、メリーランドなどとカナダで計33人が死亡。
近年まれに見る暴風雨で被害総額が100億ドル(約8000億円)を超えるとの見方もある。
サンディの最大風速は約40メートルに達した。
ニュージャージー州などの沿岸部では、高潮で多くの民家に冠水の被害が出ている。
東部州の山岳部では、寒気の影響で90センチの大雪が降る可能性もある。
米各地で避難命令を受けた住民は100万人を超え、連邦政府機関は30日も閉庁。
ニューヨーク証券取引所も同日の取引停止を決めた。
米東部沿岸北上前、サンディが襲ったカリブ海諸国での死者は計69人に達している。