「エスコバルの悲劇」再来しないで。一発退場のサンチェスを心配する声が続出
サッカー・コロンビア代表MFのカルロス・サンチェスを心配する声が広がっている。
サンチェスは19日の対日本戦で前半3分で香川真司のシュートを、右腕ブロックし、レッドカードで退場になった。その直後に香川がPKで、先制ゴールを決めた。
サンチェスが受けた退場処分はワールドカップ史上2番目に早いレッドカードだったという。
コロンビアチームの自滅とも言える試合展開。スペイン語圏のメディアでは「ハラキリ」という表現で嘆く報道が続いた。
日本のサッカーファンの間では、「エスコバルの悲劇が再来しないで欲しい」と、サンチェス選手の身に危害が及ばないか心配する声が続出した。
1994年のアメリカ大会で、コロンビア代表のDFを務めたアンドレス・エスコバルを襲った事件は今もワールドカップ史上最悪の事件として語り継がれている。
アメリカ戦でオウンゴール。帰国した直後の7月2日、暴漢に射殺されたのだ。
メデジン郊外のバーで暴漢に12発もの銃弾を撃ち込まれた。
当時の報道によると、犯人は銃弾を放つ瞬間に「オウンゴールを有り難う」と言ったという。
サッカー賭博に絡んだ犯罪組織の関与などの憶測が流れているが、真相は、はっきりしていない。
コロンビアの地元メディア「PULZO」によると19日に、Twitterにサンチェスとエスコバルの写真を悪意を込めて並べた投稿があり、脅迫行為だとネット上で炎上した。
すぐに投稿は消されたが、コロンビア警察などに捜査を求める声が相次いでいるという。