「ジャニーズ」名称無断使用ミクシィ社長ら書類送検
チケット転売の仲介サイト「チケットキャンプ」で「ジャニーズ」の名称を無断で使用したとして、兵庫県警は22日、商標法違反(商標権侵害)の疑いで、会員制交流サイト(SNS)「mixi」で知られるスマートフォン向けゲーム大手のミクシィの森田仁基社長(42)ら3人を書類送検した。同社は、森田氏が責任を取って辞任したと発表した。
他に送検されたのは、サイト運営のミクシィ子会社「フンザ」(東京)と笹森良元社長(38)ら。
森田氏はフンザの社長も務めていたが22日付で退いた。
送検容疑は、ジャニーズ事務所から名称使用の許可を得ずに、所属アイドルのコンサート情報をまとめたウェブサイト「ジャニーズ通信」を運営してチケットキャンプに誘導し、商標権を侵害した疑い。
フンザを巡っては、京都府警が今年1月、歌手安室奈美恵さんの公演チケットを転売目的で不正に入手したとして、詐欺容疑で笹森氏と転売業者を書類送検。その後起訴猶予となった。
ミクシィは「(森田氏から)関係者に多大な心配を掛け、社長と取締役を辞任する旨の申し出があった」と説明している。
木村弘毅取締役(42)が同日付で社長に就任した。同社は2月、今月26日の株主総会で交代する人事を発表していたが、4日早まることになった。
ミクシィはチケットキャンプを5月に閉鎖。近くフンザも会社清算する方針だ。