がん細胞、死んだ細胞取り込み腫瘍に…撮影成功
がん細胞がプレート上で動き回って増殖し、腫瘍になっていく映像の撮影に、北海道大医学部の宮武由甲子ゆきこ助教(45)(実験病理学)らの研究グループが成功した。
半導体基板の技術を応用し、約50ナノ(1ナノは1ミリの100万分の1)の凹凸がある培養プレートを制作。この凹部分をがん細胞が腫瘍に成長する足場とした。
映像では、膵すいがん細胞が触手を伸ばして周囲の死んだ細胞を取り込み、近くの別の腫瘍と合体して大きくなる様子などが確認された。
論文は英電子版科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。映像はユーチューブで閲覧できる。
宮武助教は「がん細胞が周辺の死んだ細胞の分子をまとうのは、人体の免疫システムの攻撃を免れるためではないか」と話す。
西原広史・慶応大医学部腫瘍センター特任教授の話「患者一人一人のがん細胞に抗がん剤が効くかどうかをプレート上で簡単に判断できる可能性があり、画期的な研究と思う」
半導体基板の技術を応用し、約50ナノ(1ナノは1ミリの100万分の1)の凹凸がある培養プレートを制作。この凹部分をがん細胞が腫瘍に成長する足場とした。
映像では、膵すいがん細胞が触手を伸ばして周囲の死んだ細胞を取り込み、近くの別の腫瘍と合体して大きくなる様子などが確認された。
論文は英電子版科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。映像はユーチューブで閲覧できる。
宮武助教は「がん細胞が周辺の死んだ細胞の分子をまとうのは、人体の免疫システムの攻撃を免れるためではないか」と話す。
西原広史・慶応大医学部腫瘍センター特任教授の話「患者一人一人のがん細胞に抗がん剤が効くかどうかをプレート上で簡単に判断できる可能性があり、画期的な研究と思う」