青森におしゃべり自販機、全国初の防犯メッセージ
青森県警と飲料メーカーのダイドードリンコは24日、子供や女性の防犯意識を高めようと、商品の購入時などに音声で呼び掛ける「子供と女性を見守るおしゃべり自動販売機」を設置した。
場所は、青森市の玄関口というべき青森駅付近と、中心部となる繁華街の2カ所。防犯を目的にしたメッセージを流す自販機は、県警によると全国で初めてという。
おしゃべりは、県警の生活安全企画課の女性署員が務める。
商品購入時の「後ろからの不審者には注意」といったセリフのほか、昼夜を通じて30分間隔で「知らない人からの声かけにはご用心を」「周りをよく見て」など2パターンは自動再生で流れる。計3パターンが吹き込まれている。
県警によると、交通安全や事故防止を呼び掛ける自販機は全国にあるという。
導入するきっかけになったのは、昨年9月、岡山県警が岡山市の県トラックターミナル内で交通安全啓発のためのおしゃべり自販機を設置したという記事を目にしたことだった。
場所をダイドードリンコに探してもらい、設置となった。
子供が連れ去られたり、女性が襲われるといった事件は、各地で後を絶たない。
「自動販売機を活用して、気を付けてもらうよう呼び掛けることで、防犯意識を高めてほしい」と青森県警では説明する。
今後、新しい設置先が見つかれば、この形式の自販機を導入していくという。
このような取り組みで犯罪が防止できたり、被害が少なくなれば、理想的な官民連携だ。