24キロの歩行研修で足に障害、会社に賠償命令
太陽光発電システムの販売会社「サニックス」(福岡市)の入社時研修で24キロ歩かされ、足に障害が残ったとして、元社員の男性(52)(広島県福山市)が同社に約2200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が22日、広島地裁福山支部であった。
金光秀明裁判官は研修と障害の因果関係を認め、同社に約1600万円の支払いを命じた。
判決によると、男性は2013年8月に入社。福岡県内で同月に行われた研修で、他の社員とともに5時間以内に24キロを歩く「サニックススピリッツ」に臨み、4時間51分で歩いた。
その後、病院で右足関節離断性骨軟骨炎などの診断を受け、右足関節の可動範囲が狭まる障害が残った。
男性は当時、身長1メートル71、体重101キロで、金光裁判官は、男性が事前の歩行訓練で足を痛めたことなどから、障害は研修が原因と認定。
「個人差や運動経験に配慮せず、無理なプログラムだった」と指摘したうえで、男性が病院受診などを訴えたのに拒絶したとして、安全配慮義務に違反するとした。
同社は「判決内容を確認してから、今後の対応を決めたい」としている。
金光秀明裁判官は研修と障害の因果関係を認め、同社に約1600万円の支払いを命じた。
判決によると、男性は2013年8月に入社。福岡県内で同月に行われた研修で、他の社員とともに5時間以内に24キロを歩く「サニックススピリッツ」に臨み、4時間51分で歩いた。
その後、病院で右足関節離断性骨軟骨炎などの診断を受け、右足関節の可動範囲が狭まる障害が残った。
男性は当時、身長1メートル71、体重101キロで、金光裁判官は、男性が事前の歩行訓練で足を痛めたことなどから、障害は研修が原因と認定。
「個人差や運動経験に配慮せず、無理なプログラムだった」と指摘したうえで、男性が病院受診などを訴えたのに拒絶したとして、安全配慮義務に違反するとした。
同社は「判決内容を確認してから、今後の対応を決めたい」としている。