「車いすの宇宙物理学者」ホーキング博士が死去
英BBCは14日、「車いすの宇宙物理学者」として知られる英ケンブリッジ大教授のスティーブン・ホーキング博士(76)が死去したと報じた。家族が明らかにした。
博士は、英オックスフォード大とケンブリッジ大で物理学と宇宙論を専攻。
21歳の時、全身の運動機能がマヒする進行性の難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」と診断された。
意思疎通に、コンピューターの人工音声を使うなどし、独創的な理論を次々と発表した。
1974年に、強い重力を持つブラックホールは光を放射しながら最後に消えてなくなるとする「ブラックホール蒸発論」を打ち出した。著書「ホーキング、宇宙を語る(邦題)」(1988年)では、宇宙には始まりも終わりもないとする独自の宇宙観を披露し、世界的なベストセラーとなった。