自民議員暴言「セクハラと縁遠い方々」女性議員蔑視
自民党の長尾敬衆院議員(55=大阪14区)が今月20日、自身のツイッターに、野党の女性議員らがセクハラ告発運動「#Me Too」のプラカードを持つ写真を掲載し「こちらの方々は、少なくとも私にとってセクハラとは縁遠い方々」と、女性議員を蔑視する発言を記していたことが22日、分かった。
「セクハラはあってはなりません。私は絶対セクハラはいたしません。宣言します」とも記したが、「その発言こそがセクハラだ」などの批判が集まり“炎上”。
長尾氏は22日に投稿を削除し、ブログに「おわびと真意」と題した文を掲載。
「ご指摘を真摯に受け止め、気分を害された方々に、写真に掲載されている女性議員の皆さまに心からおわびを申し上げたい」と謝罪した。
一方で「審議を拒否される同時刻、Me Tooと訴える議員諸氏の姿に怒りを禁じ得ず、無縁な方々との表現をしてしまった」と、野党の国会審議欠席と関連づけたり、複数の男性議員が含まれていたため「無縁な人々」と記したと釈明した。
写真は、財務省の福田淳一事務次官のセクハラ問題に抗議した野党議員が集会を開いたり、財務省に向かう際のものだった。
長尾氏は当選3回で、安倍晋三首相に近い。15年6月、党内勉強会で報道機関に圧力をかけるような発言が出た際、沖縄の地元紙に対する発言で、党から厳重注意処分を受けた。
昨年7月にも、民放が偏向報道しているとネットメディアが根拠なく投稿した内容を自身のツイッターに引用し、その後「事実でなかった」と謝罪した。
福田氏のセクハラ問題で対応に追われる政府与党にはダブルパンチとなるような発言で、野党の反発も避けられない。