フェイスブック（FB）の電話番号検索機能を悪用し、複数の面識のない女性に電話を繰り返したとして、兵庫、埼玉両県警は15日までに、ストーカー規制法違反の疑いで、大阪市鶴見区の男性会社員（33）を書類送検した。「交際相手を探す目的だった」と容疑を認めている。

兵庫県警などによると、会社員は手当たり次第に電話番号を検索欄に入力。ブロックする機能を使っていない利用者は、自分の電話番号とひも付けられたアカウントが表示される状態だった。そこで公開されている女性の写真が気に入れば非通知で電話をかけていた。「2年間で約30人にかけ、2人と交際した」と供述している。

フェイスブックジャパンによると、電話番号をひも付ける検索は各国で悪用されることがあったため4月に廃止した。

兵庫県警は6月、同県伊丹市の20代女性に何度も電話をかけたとして、同法違反容疑で会社員を逮捕。その後、釈放して任意で捜査を進めていた。
5月までの約半年間の通話履歴から、北海道など10都道県の女性14人に計380回以上電話をしたことが分かった。

送検容疑は2017年12月〜18年5月、面識のない女性7人に好意を抱き、性的な内容を含む電話を繰り返しかけた疑い。