歌舞伎町で発砲、男性死亡 夕方の新宿で騒然、男は逃走
東京都新宿区歌舞伎町1丁目のカラオケ店から21日午後6時半ごろ、「拳銃を撃ったような音が聞こえた。店内で男性が血を流して倒れている」と通報があった。警視庁によると、店内で60代ぐらいの男性1人が撃たれ、病院に搬送されたがまもなく死亡が確認された。現場から50〜60歳ぐらいの男が逃走しており、殺人容疑で行方を追っている。
警視庁によると、被害者の男性と、逃げた男はいずれも暴力団関係者とみられる。男は赤色の帽子と上着を着用し、青色のズボンをはいており、バイクで逃走したとの情報がある。数発発砲されたとみられ、5階の個室内で銃弾が見つかったが、拳銃は発見されていない。2人は一緒に入店。男性は背後から上半身を撃たれたとみられ、うつぶせに倒れていたという。発砲は3発だったとの情報もある。
現場はJR新宿駅の北東約500メートルの繁華街で、飲食店や風俗店が立ち並ぶ歌舞伎町のど真ん中。近くの新宿東宝ビルにはゴジラ像がある。突然の発砲事件に、周囲は一時騒然となった。
飲食店従業員の女性(21)は「カラオケ店の前で“早く連れていけよ。死んじゃうだろ、死んじゃうだろ”と警察官らに叫ぶ中国人店員の姿を見た。早く犯人が捕まってほしい」。心臓マッサージをされながら担架で救急搬送される人を見たという70代男性は「歌舞伎町の治安は良くなったと言われていたのに…」と心配そうな表情を浮かべた。