飲食店店長が殴られ死亡、3容疑者「馬乗りに」…リーダー格の男「見ていただけ」
山形市香澄町の飲食店で同店経営者で店長の古沢将太さん(36)(天童市)が遺体で見つかった事件で、傷害容疑で逮捕された4容疑者のうち、リーダー格とみられる男が調べに対し「(暴行を)見ていただけだ」などと供述していることが4日、捜査関係者への取材でわかった。
事件直前に古沢さんと4人が飲酒していたこともわかり、山形県警は、何らかのトラブルがあったとみて調べている。
この事件では、山形市、会社役員の男(31)、同市、飲食店店長の男(30)、同市、飲食店経営の男(41)、同市、アルバイト従業員の男(37)の4容疑者が傷害容疑で逮捕、送検されている。
捜査関係者によると、会社役員の男がリーダー格とみられ、調べに対し「見ていただけだ」などと供述する一方で、他の3人は「馬乗りになっていた」などと話しているという。今後、4人の供述内容を突き合わせながら、詳しく調べていく。
古沢さんと4人は事件以前からの知人で、事件直前の3月29日夜、同店の隣にある飲食店経営の男が経営するキャバクラ店で一緒に酒を飲んだという。その際、何らかのトラブルになったとみられる。
発表によると、リーダー格の男ら4人は共謀し、同月30日午前2時頃から午後3時50分頃、古沢さん経営の「The Romp」で、古沢さんの顔を殴るなどの暴行を加え、全治不詳の顔面打撲などのけがを負わせた疑い。
県警は、4人の動機や、暴行と死因となった腹腔内出血の関連性などを調べている。