メルカリで海外商品の購入が簡単に…Kポップ関連グッズなど取り扱う韓国フリマ大手と連携、米国・中国にも拡大へ
フリーマーケットアプリを手がけるメルカリは、日本人利用者向けに海外のフリマアプリが出品する商品を購入できる事業を年内にも本格化させる。
まずはKポップの関連グッズなどを扱う韓国の業者と連携し、今後は米国や中国など取り扱う地域を拡大させる方針だ。
これまでは、利用者が海外のインターネット通販で商品を購入するには、輸入を代行する事業者を探す必要があった。
新サービスの導入で、メルカリのアプリで簡単に購入できるようになる。第1弾として、韓国のフリマアプリ大手、雷市場(ポンジャン)に出品する商品の取り扱いを始めた。
日本事業責任者の山本真人執行役は、「日本では購入できない限定モデルの出品を通じて、魅力を高めたい」と話した。
海外では、ネットを活用して商品を販売する越境EC(電子商取引)が拡大している。経済産業省は2030年には、市場規模が21年の10倍に拡大するとみている。
メルカリは、18年に東京証券取引所に上場し、業績の拡大が続いている。13日に発表した24年6月期連結決算(国際会計基準)は、最終利益が134億円で、過去最高だった。
ただ、力を入れる米国事業は営業利益が1700万ドル(約25億円)の赤字となり、成長軌道に乗せることが課題になっている。