給付金の重複支給、東京都のシステム不備が原因なのに…電話で督促「期限内に返還しないと延滞金」
18歳以下の東京都民に月5000円を給付する都の事業「018(ゼロイチハチ)サポート」で計1億2141万円の重複支給があった問題で、都が対象者に重複分の返還を求めた際、「期限内に返還しないと延滞金が発生する」と説明していたことがわかった。
重複支給は都のシステムの不備が原因で、都は「配慮が不足していた」と陳謝した。
重複支給は8月27日、支給を受けた人からの連絡で発覚した。都は同30日から対象者(1694人)本人や保護者に電話をかけ、2か月をめどに重複分を返還することなどを求めた。その際、都条例を根拠に延滞金の説明をしたが、相手から「都の誤りなのに、延滞金が発生するのはおかしい」と指摘を受け、今月2日以降、延滞金の説明を中止した。都は延滞金の免除を検討している。