「ホテル代込みで1万5千円」と私服警官を客引き…キタとミナミで一斉摘発、男5人逮捕 大阪府警
大阪のキタとミナミの繁華街で違法な客引きをしたとして、大阪府警が、府迷惑防止条例違反(不当な客引き)容疑で大阪市旭区赤川の自称無職の男(61)ら男5人を逮捕していたことが27日、捜査関係者への取材で分かった。
昨年6月に繁華街でのあらゆる客引きを禁止した大阪市の「客引き行為適正化条例」が施行されて1年となったのに合わせ、25日深夜から26日未明にかけ、府警が違法客引きの一斉摘発を行っていた。
5人はいずれも、公共の場所で性風俗営業の客引きを禁じた府条例の違反容疑による逮捕。
大阪市の客引き行為適正化条例では、キタ(北区)とミナミ(中央区)の2地域を客引き禁止に指定して罰金の対象としているが、今回の府警の一斉摘発では違反は確認できなかったという。
無職男の逮捕容疑は26日午前1時40分ごろ、大阪市北区兎我野町の路上で、私服の男性警察官に「ホテルヘルスどうですか。60分ホテル代込みで1万5千円ですよ」などと声をかけ、客引きをしたとしている。
ほかの4人も同様に私服警察官に対して客引きをしたとしている。
捜査関係者によると、逮捕者の中には私服にショルダーバッグを背負い、一見して風俗店の客引きとは見えない格好をしていた男もいたという。