売春客待ち疑い61人逮捕 梅田の立ちんぼスポット
大阪・梅田の地下街で待ち合わせスポットとして親しまれている「泉の広場」やその周辺で昨年から今年にかけ、売春相手を探したとして、大阪府警が売春防止法違反の疑いで、「立ちんぼ」と呼ばれる当時17〜64歳の女計61人を現行犯逮捕していたことが5日、捜査関係者への取材で分かった。
釈放された後、同容疑で書類送検され、罰金刑を受けるなどした。
泉の広場周辺エリアはシンボルだった噴水が撤去されるなど昨年に大規模改修され、5日にリニューアルオープンから1年を迎えた。そばにホテル街があることから、捜査関係者は「風紀が乱れ、治安が悪化するので、大阪屈指の立ちんぼスポットでの摘発は長年の課題だった」と明かす。
地元商店主らの苦情も多く、府警は昨年5月〜今年2月、京都府、大阪府、兵庫県、香川県、長崎県などの計61人を現行犯逮捕。
学生のほか会社員や主婦、風俗店従業員などだった。「生活費が欲しかった」「借金を返すためだった」などと話し、全員容疑を認めたという。
大阪府警は昨年11月、売春の客待ちをする女性と男性客のもめ事の解決を担っていた特定抗争指定暴力団山口組系の組幹部の男を逮捕。
捜査関係者によると、男が売春の「みかじめ料」として、女性から1日5000円を徴収、判明した分だけでも5カ月間で約2250万円を得ていた。