押尾学が新宿・歌舞伎町ホストクラブの顧問になっていた!「もう昔の“押尾学”はいない」
東京都新宿区歌舞伎町にある、ホストクラブ『シンスユークラシック』。歌舞伎町を中心に複数のホストクラブを展開する『シンスユー』グループで、唯一30歳以上のホストだけが働いている“大人ホストクラブ”だ。
この場所でひと際目立つオーラを放っていたのが、元俳優の押尾学だ。
2009年以降、芸能界を退き、復帰の意向もないと明言していた彼が、現在その身を置くのは夜の世界なのだ。
週刊女性がそこを訪ねると、渋い白髪に黒いスーツ姿の押尾本人が、優しい語り口でインタビューに応じてくれた。
一体、どうしてホスト業界に?
「もともと、『シンスユー』グループの会長と仲がよかったんですよ。彼といろんな話をしているうちに、『シンスユークラシック』(以下、『クラシック』)社長の和地さんを紹介されて。ここのお店が開店して1年3か月ほどたったタイミングで、会長と和地社長とで“新しいことをしよう”という話になって。そのときに、会長とのご縁で“なにかおもしろいことを”と私も加わりました。かといって、年齢も年齢ですし、昼の仕事もやっているので、いい意味で“プレイヤー”っていうわけにはいかなくて。打ち合わせを重ねるうちに、“グループ全体の顧問をやるのはどうですか”と提案されました。そして、若いスタッフや、『クラシック』にいる30歳以上のホストたちに、とにかく少しでもエネルギーを与えてほしいと。会長と社長には男として魅力があったので、この方々は人を利用しないと思いましたし、和地社長はエネルギーの塊で、そういった部分でも波長が合ったので、“何ができるかわからないけれどもやってみます”ということで始めました」
“顧問”は、いわゆる“ホスト”とは違う立場だそう。
「グループ全体の様子を見てスタッフの相談に乗ったり、昼の仕事の人間で“こういう人紹介できない?”“こういう人知らない?”といったときに人をつないだり、一般的な仕事と変わらないですよ。それがたまたま夜の世界だっただけです。私も夜の世界はハッキリ言って“ド素人”なんですけど、これまでの人生でいろいろ経験したので、これはこれで何かのプラスになる気がして」
顧問としてグループ全体を活性化させるべく、まず『クラシック』で毎週金曜日、1日2組限定ではあるが、“スーパーフライデー”と銘打って押尾自らが席について接客している。
しかし、店の宣伝のためのSNSのコメントには、誹謗中傷が寄せられることもあるという。
とはいえ、“スーパーフライデー”は順調な様子。これまで押尾に会いに来たのは、なんと男性客が多いそう。
「“ホストクラブ=女性が行く場所”ではなく、この店はむしろ男性もウェルカムなんです。みなさん気さくな方で、中には素晴らしい経営者の方もいたりして。逆に私の社会勉強にもなっています。若いころは調子に乗って“俺が俺が”でやってましたけど、今は“教えてください”って。もう昔の“押尾学”はいないです(笑)」
接客も楽しんでいる様子だが、今後、会える機会が増える可能性があるか聞くと、「ないですね」と押尾は断言する。
その理由を明かすのは、和地社長だ。
「“安売り”しないためです。学さんはそういうキャリアじゃないので。これまでも、芸能界の方や元タレントがホストをやったと思うんですけど、広告塔みたいな感じで終わるんですよ。つまり、成功例がないということなので、学さんにはいいロールモデルになっていただきたいんです。そんじょそこらの“企画ホスト”とは違います。それで、学さんの背中を見て、元芸能の方などがホストをやってみたいと思って来てくれたとしたら、夜の世界が活性化すると思っています」
押尾本人も続ける。
「一発屋みたいな企画でもないので、元芸能人でホストを“やってみたいな”と思った方のためにも、いい流れを作ってあげられたらいいのかなと思います。やっぱり、いろいろ大変じゃないですか。干されたりとか……。そういう気持ちがわかるので、“もし行く場所がないんだったら1回来てみたら”と思う部分はあります。少なくともわれわれのグループは健全ですから。まあ、ひとりひとりのつらい気持ちを理解しようとは思わないですけど、“わかる”か“わからない”かで言ったら“わかる”と思うので。あとは、ちゃんと夢を持って頑張ってくれればいいんじゃないですか」
では、顧問としてこれから目指すところは?
「別に、人生をやり切ったというわけでもないですけど、私自身は、こうなりたいっていうのはもうないんです。それよりも、私が周りに少しでもプラスの影響を与えられたらいいかなっていうのが本音です」
新たな道を歩み始めた押尾。新天地ではどんな活躍を見せるのか─。