石丸伸二氏の「石丸構文」誘発した古市憲寿氏の悪手指摘「言っちゃった…」法大文学部教授が分析
法大文学部日本文学科教授の尾谷昌則氏が24日までにユーチューブチャンネル「リハック」に登場。
7日の都知事選で約165万票を獲得して2位に入った前広島安芸高田市長の石丸伸二氏(41)の「石丸構文」を分析した。
「【石丸伸二…なぜ激怒】政治屋と広島1区…象徴喩で古市事変を分析【古市憲寿の発言全文解析】」と題した約40分の動画にリハックのプロデューサー高橋弘樹氏とともに登場。
「石丸構文で学ぶ国語〜ビジネスパーソンのための国語講座〜」を展開した。
石丸氏は7日の日本テレビ系ユーチューブ生配信「【東京都知事選挙】石丸伸二氏に聞く 今後の政治活動など 小池氏当確」に生出演。
コメンテーターの社会学者、古市憲寿氏(39)と「政治屋」の定義を巡ってかみ合わず、石丸氏が「なんか堂々巡りになってる気がするんですけど」「同じ質問を繰り返してますよね」「もう1回言えってことですか」と古市氏に言う一幕があった。
以降、ネットを中心に「石丸構文」というワードが爆発的に注目されるようになった。
尾谷氏は古市氏が「政治屋の定義」について聞き直したのは、テレビ的な手法として「その時間からテレビ視聴を始めた人もいるかもしれない」という観点で、「決して間違いじゃない」とした。
ただ「ちょっと言葉が足りなくてですね。その点が石丸さんにとっても不愉快に感じられたかと思うんです」と推察した。
尾谷氏は古市氏の質問「石丸さんが批判する政治屋と石丸さんが今、体現している政治家というのはどう違うんですか」は「すごくいい」と評価した。
そして「定義の次の話題に進んでるのに進めずに1歩戻って、もう1回問い直しをしている。そこで古市さんが定義の話は終わりました、それとあなたがどう違うか聞きたいんですって言えばいいのに、改めて定義について質問してるんですけどって、言っちゃったのがちょっと悪手というか」と分析した。
さらに「普通の大人の会話であれば、もう自然に解釈してくれていいようなところなんですけども、あえて話を先に進めずに『定義』にとどまり続けて、しかも質問している立場にここですり替わってるんです。ここで相手に乗っからずに、ちょっとうまいなと。悪意もあるのかもしれないですけど」と解説した。