東京・高田馬場で「ふわっち」配信者の最上あいさんが生配信中に刺され死亡。犯人の男は現行犯逮捕、動機は…
11日午前、ライブ配信サービス「ふわっち」で配信活動をしていたとみられる20代の女性が、路上で生配信中、男に刺される事件が発生した。
女性は「最上あい」の名前で配信をしていたと見られており、この生配信を視聴していたユーザーがX(旧Twitter)に動画や画像を複数投稿している。
同日午前10時前、東京都新宿区高田馬場の路上で、最上さんとみられる女性が男に身体の複数箇所を刃物ようなもので刺されたという。
最上さんは心肺停止の状態で病院に搬送されたが、その後、病院で死亡が確認された。
警視庁は、現場にいた40代の男を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕。今後、容疑を殺人に切り替えて詳しく取り調べる方針。
最上さんは当日、「山手線徒歩1周企画」と題した外配信を行っていたという。
配信の視聴者と見られるネットユーザーによると、配信中に突然「ぎゃー、助けて」という叫び声が聞こえ、その後に声が途絶えたという。
その直後、画面には男に刺されたと見られる最上さんの様子が映し出され、犯人とみられる男が「死んだかな」と発言する様子が配信されていたという。
また、現場近くにいた人の目撃情報では、黒キャップに黒ジャンパー姿の男が倒れた最上さんをバンバン蹴っている様子も目撃されていたという。
警視庁の調べによると、男は最上さんにサバイバルナイフを突きつけ、倒れたところを首のあたりを複数回刺したとしている。
男は凶器に使用したサバイバルナイフのほか、リュックに別のサバイバルナイフも所持していたという。
供述に対して「(最上さんを)殺すつもりはなかった」といった趣旨の供述をしているとしている。
報道によると、捜査関係者からの話として、犯人は「(最上さんと)面識があった」と話したといい、何らかの方法で面識があったとみられている。
一部報道によれば、犯人が最上さんの配信に多額の投げ銭を行っていたファンで、投げ銭トラブルなどによる怨恨が動機ではないかとの憶測がネット上に流れているが、まだ詳しいことは分かっていない。
SNS上では「アンチリスナーによる逆恨みでは」との声もあがっているが、本当の動機は現時点では不明のままだ。
最上さんは「ふわっち」で雑談配信を中心に活動。自身のX(旧Twitter)アカウントは鍵アカとなっていてポストの中身を知ることはできない。
最上さんの「ふわっち」上のプロフィールには「転生して復活しました。せーの、びっくらぶ!」と記載されており、過去に別の名前で活動していたことを示唆しているものの、詳細な経歴は明らかになっていない。
この事件を受けて、XなどのSNSでは「配信中に配信者が殺害された」という事実に衝撃が広がっている。
一方で「外の生配信はリスクが高いのでは」と、ライブ配信へのリスクを懸念する声も多い。
警視庁は現在、逮捕した男から詳しい事情を聞くとともに、今回の事件の経緯についても詳しく調べているという。