引きこもり否定され殺害と検察側被告は罪認める、千葉地裁
千葉県流山市の自宅で母と姉を殺害したとして、殺人の罪に問われた無職本多新被告(40)は18日、千葉地裁(岡部豪裁判長)の裁判員裁判初公判で起訴内容を認めた。
検察側の冒頭陳述によると、被告は大学3年で中退してから18年間、実家で引きこもり生活だった。母と姉に幼少期から否定されてきた影響だとして殺害を考えるようになり、姉の帰省を見計らって実行した。
弁護側は、被告は常に生きづらさを抱え、適切な支援がされないまま暮らしていたなどとして、情状酌量を求めた。
起訴状などによると、20年12月31日夜、母=当時(72)、姉=当時(42)を包丁で刺殺したとしている。