「東急歌舞伎町タワー」オールジェンダートイレがSNSで物議 PR事務局の見解は
東京・新宿の複合高層ビル「東急歌舞伎町タワー」にある、誰でも利用できるオールジェンダートイレがSNSで物議を醸している。
タワーのPR事務局は2023年4月18日、今回のSNSでの指摘に対し「今後もご利用頂きやすくなるよう検討を進めて参ります」とJ-CASTニュースの取材に答えた。
東急歌舞伎町タワーは4月14日にオープンした。ビルは高さ約225メートルで、地上48階・地下5階。ホテルや映画館、劇場、ライブホールといったエンターテインメント施設などがある。
物議を醸したのは、2階にあるオールジェンダートイレだ。開業日の14日からSNSで話題になり、性犯罪などの危険性を指摘する声や、利用者別の案内を伝えるデザインが分かりづらいと苦言を呈する声が相次いだ。
「すごく使いにくかった!!こんなんしたら変なおじさんも来ると思う」
「オールジェンダートイレを無くせと言っているのではありません。オールジェンダートイレを作るために女性専用トイレを無くしては困ると言っているのです」
「手を洗うところもメイクを直すところも男女入り乱れるのあり得ない」
「オープン初日にしてデザインの敗北を迎えていました」
タワーのPR事務局は18日、オールジェンダートイレを設置した理由について「ジェンダーレストイレは、性別に関係なく利用できるトイレです。ジェンダーレストイレは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の理念でもある『誰一人取り残さない』ことに配慮し、新宿歌舞伎町の多様性を認容する街づくりから、設置導入いたしました」と取材に説明した。
安全性を心配する声に対しては、(1)警備員の巡回・立哨警備(同じ位置に留まっての監視業務)(2)防犯カメラの常時監視(3)SOSボタン・カメラ画像解析・長時間滞在と騒音による異常を検知した場合の警備員による駆け付け(4)清掃員による高頻度の清掃実施(5)夜間の電子錠によるロック(店舗利用者のみ使用可)――を警備・防犯対策として行っているという。
2階には「洗面台エリアと、ジェンダーレス個室トイレ・女性用個室トイレ・男性用個室トイレ」があるとし、「3〜5階店舗内にも店舗ご利用のお客様専用トイレがございます」と説明。
なお、サニタリーボックスはオールジェンダートイレの全個室に設置されているとした。
デザインの分かりづらさを含め、SNSの指摘には「今後もご利用頂きやすくなるよう検討を進めて参ります」としている。