八潮の道路陥没、トラック運転席に向け穴掘り開始…真上と上流側の2方向から掘り進める計画
埼玉県八潮市の県道陥没事故で、県は27日、下水道管内に取り残されているトラックの運転席部分に向けて、地上から垂直に穴を掘る作業を始めた。27日に開かれた災害対策本部会議後、大野知事が記者団に明らかにした。真上からの掘削工事のための地盤改良を同日までに完了させたという。
県は、運転席部分の真上と上流側の2方向から掘り進める計画。また、現場に流れ込む下水を減らすためのバイパス工事を5月中旬頃に終える日程で、大野知事は「ほぼ予定通り、もしくは数日前倒しで進んでいる」との見解を示した。
また県は26日、陥没現場周辺を通る小中学生の安全を確保しようと、交通誘導員の配置箇所や大型トラックの通行ルートなどを示した資料を保護者に配布した。事故を受けて近くの小学校では、通学路の変更を余儀なくされているという。