電通過労自殺の高橋まつりさん母「会社がおかしいと感じたら、我慢せず休んで」…高知大で講義
2015年、大手広告会社・電通に勤務し、過労自殺をした高橋まつりさん(当時24歳)の母親、幸美さん(61)が14日、高知市曙町の高知大学朝倉キャンパスで、過労死なく働ける社会をテーマに講義を行った。
同大の働き方について考える講義の一環で、学生約50人が出席した。幸美さんは、入社半年だったまつりさんの1週間の睡眠時間が合計10時間で、深夜労働や徹夜勤務が常態化していたことなど、過労自殺につながった過酷な状況を説明した。
「会社怖いから寝られない」などと訴えるまつりさんとのやりとりやSNSの投稿も紹介。幸美さんは「もし、会社がおかしいと感じるようなことがあったら、我慢しないで休んでください」と学生に訴えた。
人文社会科学部2年の学生(19)は「自分を大切にし、周囲でおかしいと感じることがあったら、意見を言えるような社会人になりたい」と気を引き締めた。