英国の連続殺人鬼・切り裂きジャックの顔を専門家がCGIで再現
世界で最も有名な連続殺人鬼ジャック・ザ・リッパー(切り裂きジャック)の顔がCGIで再現された。英紙エクスプレスが7日、報じた。
切り裂きジャックを30年近く研究してきたラッセル・エドワーズ氏は新たな顔面改造技術を使用して、当時の殺人犯の容姿を再現したこのCGI(コンピューター・ジェネレイテッド・イメジェリー=コンピューターグラフィックスによって生成された画像)の白黒画像を作成した。
エドワーズ氏は以前、被害者の一人のショールから採取したDNA鑑定結果を使って、切り裂きジャックがポーランド出身のユダヤ人移民で連続殺人事件の重要容疑者の一人だったアーロン・コスミンスキーであることを証明≠オた。著書「切り裂きジャック 127年目の真実」(日本では2015年発行)で、てん末を記している。
現在、2冊目の本「ネーミング・ジャック・ザ・リッパー:ザ・ディフィニティブ・リベール(決定的な事実が明らかに)」の中で、エドワーズ氏は切り裂きジャックを特定しただけでなく、なぜ残忍な方法で被害者を切り裂いたのか、そしてどのようにして裁きを逃れたのかについても明らかにしている。
そして、コスミンスキーの写真がこれまで発見されていなかったため、エドワーズ氏はコスミンスキーの子孫に連絡を取り、できるだけ多くの家族の肖像画を入手し、それらを高度なコンピュータープログラムに入力して、近親者の容姿に基づいてコスミンスキーの肖像を作成した。新しい画像には、短い髪、高い頬骨、鋭い視線を持つ若い男性が写っている。
切り裂きジャックは1888年から1891年にかけてロンドンで起きた11件の殺人事件の犯人とされる。警察は11件すべてを切り裂きジャックの犯行とはみなしておらず、1888年8月から同11月の5件をジャックの犯行であると確実視している。犯人を名乗る人物が通信社に送った手紙から「切り裂きジャック」と呼ばれるようになった。事件は未解決のままだ。
主要な5件の被害者、メアリー・アン・ニコルズ、アニー・チャップマン、エリザベス・ストライド、キャサリン・エドウッズ、メアリー・ジェーン・ケリーは全員、喉が切り裂かれ、うち3人の内臓が摘出されていた。