”泣き顔おむすび”効果で購入率5%増 （C）oricon ME inc.

ファミリーマートは、食品ロス削減を目的とした新たな取り組みとして、おむすびや弁当などの中食商品の値下げシールデザインを変更し、全国で導入することを発表した。「たすけてください」というメッセージが印象的なデザインで、来春から全国の店舗で展開される予定だ。

同社は10月30日から11月26日まで、東京都と神奈川県の一部店舗でこのデザインを使用した実証実験を実施した。その結果、値下げ商品の購入率が5ポイント向上したという。これを全国展開することで、年間約3000トンの食品ロス削減が見込まれるとしている。

実証実験中の店舗で購入者に行ったヒアリングでは、「イラストが涙目で思わず助けたくなった」「食品ロス削減に賛同して購入した」などの声が寄せられた。この結果を受け、全国展開が決定したという。

同社は「検証の結果、値下げ商品の購入率が 5ポイント向上し、行動心理学的なアプローチをとることで、お客さまの購買行動の変容を促し、お客さまと一緒に食品ロスの削減に取り組むことができるということがわかりました」とコメント。

今後も、新たな取り組みにも積極的にチャレンジしていきながら、食品ロス削減に向けた取り組みを進めていく方針だ。