地下鉄の駅員が“不審な動き”で改札通過 36回の無賃乗車繰り返して懲戒免職「定期券があるので…」名古屋市交通局
名古屋市交通局は、2か月間で36回の無賃乗車を繰り返したとして、地下鉄の男性駅員を懲戒免職しました。
懲戒免職されたのは、名古屋の地下鉄・名城線の黒川駅に勤務する46歳の男性駅員です。
名古屋市交通局によりますと、この駅員は去年6月から8月にかけて、職員用の定期券を自宅に忘れた際などに、通勤区間で無賃乗車を36回繰り返していたということです。
不審な動きをして改札を通過する様子を、別の駅員が監視用のモニターで確認し、不正が発覚しました。
名古屋市の聞き取りに駅員は「定期券があるので乗車しても良いという甘い認識があった」と話しているということです。
この駅員は、約15年前にも地下鉄の車掌として乗務中に、落とし物の雑誌を読んだり、乗務前の検査で基準値を超えるアルコールが検出されたりして、2度の処分を受けていて、過去の処分歴も踏まえて、懲戒免職処分となりました。
名古屋市交通局は「交通事業者として、このような不祥事を起こしたことを深くお詫び申し上げます」とコメントし、再発防止に努めるとしています。