山林に放たれたツシマヤマネコ「ひかり」、衰弱し死ぬ…口内に釣り針を確認
環境省対馬自然保護官事務所厳原事務室(長崎県対馬市)は21日、4月に山林内に放したツシマヤマネコの「ひかり」(雄)が死んだと発表した。
岡山理科大で調べたところ、急性胃拡張から 嘔吐を引き起こし、窒息死したと推察される。
5月18日未明、長崎県対馬市上県町久原の倉庫内で衰弱しているのを住民が発見。同省対馬野生生物保護センターが収容した時には死んでいた。
簡易の病理解剖では口内に釣り針が確認されたが、死因は特定できなかった。
ひかりは昨年7月、負傷しているところを保護された。同省のツシマヤマネコ野生順化ステーションで訓練を受け、4月22日に保護された付近の山林に放されていた。