猛暑の学校ウサギ問題に福田紀彦・川崎市長「夏休み中はこれまで以上に注意を」 SNSの声受け会見で言及
交流サイト(SNS)上で川崎市立小学校のウサギの飼育環境の改善を求める声が上がっていることを受け、福田紀彦市長は2日の定例会見で、「昨今の異常な猛暑で、夏季休業中はこれまで以上に注意を払わなくちゃいけない。学校の先生だけでなく、いろんな形で体制を整えてもらうことが大事だ」との見解を示した。
福田市長は「命の大切さを学ぶ上でも、生き物を皆で協力しながら飼育することは教育的効果が高い」と強調。各校が飼育する動物に適した飼育環境の整備が重要と述べた。
X(旧ツイッター)やインスタグラムなどでは先月末、市立小学校のウサギが酷暑の屋外の飼育小屋にいることなどを問題視する投稿が拡散。学校や市教育委員会などに対し、愛好家らから問い合わせが相次いでいた。
◆発端の市立小のウサギは温度管理された屋内へ
同校の校長は先月30日、取材に応じ「夏休み前に獣医師にも相談した上で、住み慣れた環境を変えるのもウサギにとってストレスになると考え、風通しの良い飼育小屋で飼育していた」と説明。ウサギは高齢だが、健康状態は良好と診断を受けているという。SNSで問題視する投稿が広がったため、ウサギは温度管理された屋内に移して飼育しているとしている。