カンボジア拠点の特殊詐欺グループのリーダーとナンバー2を逮捕 顔写真など送らせ受け子などを支配か 埼玉県警
カンボジアを拠点にしていた特殊詐欺グループのリーダーとナンバー2の男2人が、埼玉県警に逮捕されました。
2人は受け子などに顔写真などを送らせて、グループを支配していたとみられています。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、カンボジアを拠点にしていた特殊詐欺グループのリーダーの佐々木啓斗容疑者(32)と、ナンバー2の藤本賢太容疑者(27)です。
捜査関係者によりますと、2人は去年12月、仲間とともに神奈川県に住む高齢女性に息子をかたり「大事な書類をなくした」などとウソの電話をし、現金をだましとった疑いがもたれています。
佐々木容疑者は、グループ内で「ボス」や「先生」と呼ばれ、リクルーターの給料を管理するなどしていて、藤本容疑者はリクルーターや受け子に指示を出すなどしていたとみられています。
2人は受け子などに顔写真や免許証、自宅の写真などを送らせて支配していたとみられ、このグループをめぐってはこれまでにリクルーターや受け子など6人が逮捕されています。
警察は、すでに逮捕されたメンバーのスマホの解析などから2人の関与を特定。2人が福岡県内で落ち合っていることを確認したことなどから、19日、福岡県内で身柄を確保し逮捕にいたったということで、引き続き組織の全容解明を進めています。
藤本容疑者をめぐっては、3年前の8月、東京・八王子市で発生した特殊詐欺事件に関わっているとして、警視庁に指名手配されていました。