最大9連休 年末年始 どう過ごす?
最大9連休となる年末年始の旅行の予約動向を、旅行予約サイトの運営会社に聞きました。
宿泊などの予約サイト「楽天トラベル」によりますと、年末年始の予約件数は、今月15日時点で前の年の同じ時期と比べておよそ1.2倍に伸びています。
このうち、海外旅行は台湾や韓国、それにハワイが例年人気ですが、アクセスの良さなどからアジア方面の人気が高まっていて特に韓国は去年の同じ時期と比べて、1.3倍ほど増えています。
また、国内旅行は沖縄や北海道などが引き続き需要が高いものの、宿泊時の飲食やアクティビティーなどが料金プランに含まれている「オールインクルーシブ」というプランを提供する施設も人気が出ています。
年末年始の期間にこのプランを予約した人の数は去年の同じ時期と比べて3倍に増えていて、ニーズが高まっているということです。
【“奇跡の9連休”どう過ごす 都内で聞いた】
この年末年始は休日の並びがよく、最大で9連休も見込めることからSNSでも「奇跡の9連休」ということばで年末年始にまつわる投稿も相次いでいます。
長い休みをどのように過ごすか、都内で聞きました。
この年末年始は、年末と正月三が日をはさんで12月28日の土曜日から、1月5日の日曜日まで最大9連休を見込めます。
これは2019年から2020年以来で、コロナ禍以降、初めてとなります。
シンガポールに旅行に行くという40代の女性は「年末年始は高すぎるので、まだ航空券は購入してませんが12月中旬に出発をずらして、行く予定です。知り合いに会うなどして楽しみたい」と話していました。
また、3人の子どもの母親は、「子どもの冬休み期間に合わせて、新幹線で宮城に帰ります。夫は仕事なので留守番です」と話していました。
このほか、自宅でのんびりと過ごすという40代の父親は、「年末年始はギリギリまで仕事があるので、自宅で落ち着いて過ごそうと思います」と話していました。
【航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんに聞いた】
年末年始の旅行について、航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんに聞きました。
まず、旅行の動向や価格については「久しぶりの9連休で、本来ならアメリカやヨーロッパなど長距離の海外に足を運ぶ人が多いが、昨今の円安や物価高を踏まえてコロナ前に海外に行っていた人が、今度は国内のリゾートや温泉地といった場所で過ごしたいというニーズもあり価格は上昇傾向にある」と指摘しました。
また、これから予定を立てる人に向けては、「今からでも狙い目なのが『新幹線で行くことができる場所』。新幹線のチケットは、1か月前に発売されるため、まだ確保できる可能性がある。大阪、名古屋などといった都市部のビジネスホテルはまだ空きもあり、値段もそれほど上昇していない場所がある。例えば、ビジネスホテルで宿泊し、そこを拠点にして観光スポットに遊びに行く。そういった旅行スタイルが今からお得に行ける1つ」と話していました。
その上で、「連休の後半になってくるほど『家で過ごしたい』という需要が高くなってくるので、連休後半の旅行も狙い目だと思う」と話していました。