俳優のブラッド・ピットさんになりすました人物にフランス人の女性が、およそ1億3000万円をだまし取られました。詐欺師は、AIを使った映像などで女性を信用させていました。

フランス人のアンヌさんは2年前、SNSでブラッド・ピットの母親を名乗る人物と知り合いその後、偽のブラッド・ピットを紹介されたといいます。

佐藤篤志記者（NNNパリ郊外）「アンヌさんは、はじめは警戒していましたが、何度もやり取りをするうちに、ブラッド・ピットさんと交際していると思うようになりました」

その後、偽のブラッド・ピットは入院している写真を送り、がんの治療費が必要だが、自分の離婚手続きのために銀行口座が凍結されているなどと説明し、アンヌさんに送金を求めました。

疑われると、AIで作成した2人が特別な関係にあると報じる偽のニュース番組や、「こんど会いに行く」と話すAI動画で信じ込ませたということです。

アンヌさんは、1年半の間に総額で83万ユーロ、日本円でおよそ1億3000万円を支払いました。ネット上の詐欺を特定する調査会社は、注意を呼びかけています。

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現在、フランスの警察が詐欺事件として捜査しています。