長期患者負担据え置き表明 首相 高額療養費巡り
石破茂首相は17日の衆院予算委員会で、高くなった医療費の支払いを抑える「高額療養費制度」の負担上限額を引き上げる方針を巡り、長期の治療を受ける患者は現行額のまま据え置くと表明した。
「長期間治療が続き、先が見えない中で経済的な不安を感じている方々の負担額は変わらない」と述べた。
2025年度予算案の修正が必要となる見通しだ。自民党の牧島かれん氏への答弁。修正では、直近12カ月以内に制度を3回利用すると、4回目から負担が軽減される「多数回該当」の上限額引き上げを見送る。
例えば年収700万円の人なら、上限額を27年8月には約7万7千円に引き上げる予定だったが、現行の約4万4千円に据え置く。