岩手の山林火災、さらに延焼 1400ha、避難指示拡大
岩手県は1日、大船渡市の大規模山林火災の焼失面積が約1200ヘクタールから約1400ヘクタールに拡大したと発表した。市は新たに141世帯333人に避難指示を出した。対象者は1896世帯4596人になった。
現地は発生4日目で初めての週末を迎え、鎮火が見通せない中、千人以上が避難所に身を寄せて不安な時間を過ごしている。
1日も空と地上から懸命の消火が続いた。自衛隊が散水能力の高い大型ヘリコプターを6機投入するなど態勢は日ごとに強化されている。県沿岸南部には強風注意報と乾燥注意報が出ており、火が広がりやすい。
市によると、避難所にいる人は1日午前7時時点で1033人。知人や親戚の家に逃げた人も約1900人。約280人が過ごす同市盛町のリアスホールでは自営業の男性(37)が「いつ終わるか分からない火事をただ見ているしかできない」と肩を落とした。