八田與一容疑者の情報提供は約9000件に 県警「近くに潜伏しているかも、遠慮なく通報してほしい」
大分県別府市で起きた大学生死亡ひき逃げ事件で、八田與一容疑者(28)に関する情報提供は2月末で、9000件近くにのぼっていることが分かりました。大分県警は「容疑者は普通の人を装ってみなさんの近くに潜伏している可能性があり、もしかしたらと思ったら、遠慮なく通報してほしい」と情報提供を呼びかけています。
八田與一容疑者に関しての情報提供について、県警によりますと2月末時点で8996件寄せられています。
このうち、「八田に似ている男を見た」など、八田與一容疑者に似た者の目撃情報は、8464件となっています。地域別では「関東」が3195件、次いで「九州」が1105件、「近畿」が1107件、「大分県内」が556件、「そのほかの地域」が1712件となっています。
また、インターネット上の動画や画像などに関する情報は789件です。
この死亡ひき逃げ事件は2022年6月29日、別府市野口原の県道で起きたもので、赤信号で停車中のバイク2台に大分県日出町の会社員、八田與一容疑者が運転する軽乗用車が追突し、大学生の1人が死亡、1人がけがをしました。
八田容疑者は事故を通報せず、救護措置も取らずに現場から裸足で走って逃げ、およそ2キロ離れたヨットハーバーで足取りが途絶えました。事件の直前に、八田容疑者は亡くなった大学生とトラブルになっていたこともわかっています。
警察庁は2023年9月、事件の凶悪性から八田容疑者を道路交通法違反では全国初となる重要指名手配に指定。捜査特別報奨金の対象事件になり、2024年9月、懸賞金(捜査特別報奨金)の受け付け期間を1年間延長することを決めました。有力な情報提供者には公的懸賞金として300万円が支払われます。遺族による私的懸賞金500万円も含めると上限額は800万円となっています。
2月に着任した大分県警の幡野徹本部長は、八田與一容疑者について「許しがたい犯行で、県警の最重要課題の一つ」と語り、組織を挙げて全力で取り組むと強調しています。
県警交通指導課の山下基成次席は「八田容疑者は普通の人を装ってみなさんの近くに潜伏している可能性があります。もしかしたらと思ったら、遠慮なく通報してほしい」と呼びかけています。
情報提供先:【大分県別府警察署】0977-21-2131