「加湿器肺」で後遺症、メッセンジャーあいはら告白
加湿器に繁殖したカビや細菌を吸い込むことで起きる「加湿器肺」で昨年5月、意識不明に陥ったメッセンジャーのあいはら雅一(51)が25日、吉本興業のオンラインイベント「月間よしもとオンラインイベント2021年2月号」で「自分に合った健康法」を題材にオンライン講演会を行った。
退院後は加湿器がある飲食店などに15〜30分ほど滞在すると、症状が出るアレルギー体質になり、「一生、治らない」と「後遺症」に悩まされていることを告白した。
昨年1月に自宅で使用していた蒸気式の加湿器を気化式に買い替えると、同5月から微熱やせきの症状が出たため、近くの病院で検査を受けたところ、肺が真っ白で「間質性肺炎」と診断され、大病院を紹介された。
退院してから自宅の加湿器を廃棄した後は、せきなどの症状が現れなくなり、医師が「加湿器肺」と診断したという。
後遺症により、日常生活でもかなり気をつかっている。美容室、飲食店、どこに加湿器があるか、分からない。
「加湿器が何十台とある電気店で、気づいて急いで逃げたこともあった」と明かした。
コロナ禍でのリスクは高い。「担当医からはコロナに感染したら重症化するリスクはかなり高いと言われている」と明かし、「自分なりのコロナ対策はしている」とした。
マスク、手洗いはもちろんだが、「コロナに感染する人が悪いのではないが、(コロナがある)可能性がある場所に行ったり、持っている可能性がある人とは長時間いないことを徹底している」。
「加湿器肺」とは加湿器によって空気中に放出されたカビや菌を吸い込むことで起きる肺炎で、せきや発熱などの症状が出る。
肺の機能が低下し、血液中の酸素が不足して呼吸不全に陥る恐れがある。
新型コロナウイルス対策として注目されている「加湿器」だが、あいはらは「使い方によってリスクがあることを知ってほしい」と呼び掛けた。