中国経済の崩壊で若者が「老人ホーム入居」「働くより宝くじ」のヤバい実態
「貧すれば鈍する」とはよくいったものだが、まさかここまで状況が悪化していたとは…。
かねてから向上心のない若者らが労働も消費もせず、横になってなにもしない「寝そべり族」や「まったり族」が社会問題となっていた中国。
その理由は、4年制大学を出ても、その半分近くがまともな職に就けないという中国の若者たちが置かれた現実があるとされる。にもかかわらず、3月上旬に開かれた全国人民代表大会では、景気回復に向けた具体的対策がまったく示されなかった。
結果、中国の主要都市にある「老年食堂」には近年、若者の姿が目立つようになり、高齢者向けのカルチャースクール「老年大学」に通う若者も急増。
また家賃が安い「老人ホーム」への入居を希望するケースも増えているというから驚く。
そんななか中国では今、一獲千金を夢見る若者たちにより、宝くじの売り上げが急上昇なのだとか。
中国財政省の統計によれば、昨年度の国が公認する宝くじの売り上げは、過去最高の5800億元(約12兆2000億円)を記録。シンクタンクの調査では購入者の8割超が18〜34歳だという結果が出ているという。
いやはや、これではGDP(国内総生産)を上げるなど夢のまた夢と言わざるを得ないが、そうなると、中国に見切りをつけて、海外へ脱出する若者も急増と思われるのだが、悲しいかな、欧米や中東での受け入れ先は肉体労働市場が中心。
それでも、すでに若者を中心に25万人を超える中国人がアフリカに移住しているとの報道もある。はたして、この悪化の一途をたどるこの現状を習近平政権は打開できるのだろうか。