犬450匹超虐待でペット業者の役員が有罪 長野
ペット事業を扱う会社が劣悪な環境で犬450匹超を虐待したなどとして、動物愛護法違反などの罪に問われた会社役員百瀬耕二被告(63)に、長野地裁松本支部は10日、懲役1年、執行猶予3年、罰金10万円(求刑懲役1年、罰金10万円)の判決を言い渡した。
永井健一裁判長は判決理由で、犬は狭いケージに閉じ込められたまま必要な世話を受けず、多くの犬が皮膚病などを発症していたとし、「極めて悪質なネグレクトだ」と指摘した。
弁護側は、帝王切開で犬をみだりに傷つけたことは「鎮痛薬で痛みを感じない状態だった」と罪の成立を否定したが、裁判長は「無用な苦痛を与えた」と退けた。一方、既にブリーダー業を廃業したことなどを考慮して、刑の執行を猶予した。
判決によると、2020年4月から12月まで犬8匹に狂犬病の予防注射を受けさせなかった。21年8月、獣医師免許を有していないのに、麻酔をしないまま犬5匹の帝王切開をして傷害を負わせ、同年9月、管理していた2カ所の飼養施設で犬計452匹を劣悪な環境に拘束して虐待した。
廷内の傍聴席には、動物愛護団体の代表を務める俳優杉本彩さん(55)の姿もあった。
永井健一裁判長は判決理由で、犬は狭いケージに閉じ込められたまま必要な世話を受けず、多くの犬が皮膚病などを発症していたとし、「極めて悪質なネグレクトだ」と指摘した。
弁護側は、帝王切開で犬をみだりに傷つけたことは「鎮痛薬で痛みを感じない状態だった」と罪の成立を否定したが、裁判長は「無用な苦痛を与えた」と退けた。一方、既にブリーダー業を廃業したことなどを考慮して、刑の執行を猶予した。
判決によると、2020年4月から12月まで犬8匹に狂犬病の予防注射を受けさせなかった。21年8月、獣医師免許を有していないのに、麻酔をしないまま犬5匹の帝王切開をして傷害を負わせ、同年9月、管理していた2カ所の飼養施設で犬計452匹を劣悪な環境に拘束して虐待した。
廷内の傍聴席には、動物愛護団体の代表を務める俳優杉本彩さん(55)の姿もあった。