今年2月に獄死したロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏の死因をめぐり、独立系メディアは29日、入手した公式文書に記載された症状から、毒殺の可能性が高いと報じました。

ロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏は今年2月に北極圏の刑務所で死亡していて、捜査当局はその後、妻・ユリアさんに対して病死であり刑事捜査はしないとの結論を伝えていました。

ロシアの独立系メディアは29日、入手した捜査当局の公式文書には、激しい腹痛や嘔吐、けいれんといった症状が記載されていたものの、最終的な報告書では削除されたと報じました。

その上で、複数の医師の見方として、こうした症状は毒殺に特有のもので、公式の死因とは矛盾すると指摘し、ナワリヌイ氏が毒殺されたことは明白だと伝えています。