トランプ氏「制御不能の悪循環」バイデン民主党政権がイランの抑止に失敗したと批判
米大統領選の共和党候補、トランプ前大統領は1日、激戦州の中西部ウィスコンシン州で演説し、イランによるイスラエルへのミサイル攻撃について「制御不能の悪循環に陥っている」と述べ、バイデン民主党政権がイランの抑止に失敗したと批判した。米議会の共和党指導部も政権のイラン対応が弱腰だと非難し、圧力の強化を求めた。
トランプ氏は「私が大統領だった時はイランを完全に管理できていた。私が政権にいればイスラエルへの攻撃は起きなかった」と主張。「私が勝利すれば世界に平和が訪れる」と述べ、自身に投票するよう呼びかけた。
トランプ氏に近い共和党のジョンソン下院議長はバイデン政権について「イスラエルの防衛を支えると言う一方、対イラン制裁を緩和しているのは偽善的だ」と批判。上院共和党トップのマコネル院内総務も「政権は深刻な結果を招くとイランを脅しているのに、実際にはそうではない」との声明を発表した。