２０２３年に死んだコアラのブンダ（２０１６年撮影）。平川動物公園で飼育され、多くの子孫を残した

鹿児島市の平川動物公園で２６日、コアラの初来日から４０年を記念するイベントが開かれ、県内外のコアラファンでにぎわった。

コアラは１９８４年１０月２５日、同園など国内３園で飼育が始まり、現在は７園に計５４頭がいる。１７日に新潮社から出版された「すごいコアラ！　飼育頭数日本一の平川動物公園が教えてくれる不思議とカワイイのひみつ」の編集者、久保田裕子さんが来園。福守朗園長らと製作秘話を語った。

親子連れやコアラファンらが野生のコアラの現状を聞いたり、映像を見たりして楽しんだ。山口県から訪れた小学５年の男児（１１）は「飼育員さんだけが知る話を聞けてよかった」と話していた。

同園ではこれまでに計１０５頭を飼育。８１回の繁殖に成功し、現在１８頭が育っている。福守園長は「コアラをきっかけに、他の動物や地球環境についても考えてほしい」と語った。