れいわ・山本太郎代表の"炎上"動画 党幹部が謝罪と動画削除を発表 「外国人差別」と批判受け
れいわ新選組の大石晃子衆院議員(47)が1日、自身のX(旧ツイッター)を更新。党の山本太郎代表(49)が衆院選期間中、片言の日本語で投票を呼びかけた動画に在日コリアン人権団体が「外国人差別」だと抗議するなど炎上した件について謝罪し、動画を削除したことを報告した。
大石氏は「10月25日(金)に公開した、「ナインだよ」のオマージュ動画(いわゆるカタコトの動画)が炎上し、削除するにいたった件について」と書き出し、「これは、私が、9月の山本代表の来阪時、動画出演を依頼し、代表が演じたものを大石事務所が編集したコンテンツです」と説明。
「カタコト動画の元ネタは、ナインさんというタイ在住のTiktokインフルエンサーがカタコトの日本語でタイを毒舌気味に紹介するものです。わかりやすい、新鮮に聞こえる、意外性が笑える、そういう文脈で流行っていて、若い人などがマネ、パロディ動画をたくさん出しています。動画を作成・公開したのは、流行っているから、おもしろいから、その流行自体に「カタコトへの差別的意味合い」は無かったから、です」と釈明した。
さらに「社会で虐げられている人を見下す文脈で、その人たちに言及したり揶揄したりマネをしたりすることは、たとえ巷で流行ったとしても許されないですが、そういう流行ではないと判断しました。新しい言語のあり方(流暢な言語が上位とは限らないし、むしろそれを破壊する新たな価値観)も提案するものだと思っています」と記した。
一方で「巷で流行している文脈はそうであっても、公人がカタコトのマネをするのはまた違う文脈が生まれるのだ、という指摘は重く受け止めお詫びいたします。今後、気を付けます」とし、謝罪した。
すでに削除された動画では山本代表が片言の日本語で投票を呼びかけており、ネット上で「差別ではないか」などの批判が相次いでいた。
さらに、特定非営利活動法人コリアNGOセンターは、1日までに公式サイトを通じ、「外国人に対する差別的な内容であると考え、れいわ新選組としての誠実な対応を求める要望書を10月31日付で送付しました」として党に対応を求めたと発表した。