サメに襲われたサーファー、脚を食いちぎられながら自力で岸へ 米ハワイ
米ハワイ州のマウイ島でサーフィンをしていた61歳の男性が、サメに襲われて重傷を負った。目撃者や当局によると、男性は脚を食いちぎられながらも途中まで自力で泳いで岸へたどり着こうとした。
マウイ郡の発表によると、男性は現地時間の1日午前7時ごろ、マウイ島のワイエフビーチパークに近いサーフスポット「サンドパイルズ」でサメに襲われた。
「叫び声が聞こえて振り向くと、突如として水しぶきが見えた。何が起きているのか分からなかった」。目撃者のデービッド・バスケスさんはCNN提携局のKHNLにそう語り、「男性は半分以上も自力で泳ぎ、そこで誰かが飛び込むのが見えた」と話した。男性はこの人に助けられて海岸にたどり着いたという。
間もなく警察や救急隊が到着して止血措置を施した。男性はひざから下を食いちぎられていた。
男性は手当てを受ける間も意識ははっきりしていたといい、そのままマウイ島内の病院に運ばれて入院している。
当局はワイエフビーチパークへの立ち入りを禁止し、追って通知するまで一帯の海に入らないよう呼びかけている。
米フロリダ自然史博物館の国際シャークアタックファイルによると、マウイ郡で人がサメに襲われた件数は、1828年以来、少なくとも75件記録されている。昨年はハワイ州で8人がサメに襲われ、うち1人が死亡した。
昨年、世界でサメに襲われた人のうち42%は、サーフィンなどのボードスポーツをしていた人だった。