法政大ハンマー殴打の女、前方3列目から最後列に直行し犯行か「別の教室からポケットに入れて持ち出した」
法政大多摩キャンパス(東京都町田市)で学生の男女8人がハンマーで殴られた事件で、傷害容疑で逮捕された韓国人留学生の同大社会学部2年の女(22)が前方の自席から最後列に直行し、知人を含む学生らを背後から次々と襲っていたことが警視庁幹部への取材でわかった。「授業中のいじめを解決するため」と供述しており、警視庁は事実関係を慎重に調べている。
事件は10日午後3時40分頃、同キャンパス5号館の教室で約150人の学生が出席していた「日本経済論」の授業中に起きた。
警視庁幹部によると、目撃証言などから、女は授業開始の約10分後、前方3列目の自席から後方の通路へと歩いて移動。最後列(15列目)に座っていた知人の男女2人を含む5人と、付近の3人を殴りつけた。7人は頭に、残る1人は右腕に軽傷を負った。
押収された凶器は金属製のハンマー(長さ約30センチ、重さ約360グラム)で、女は「事件当日の朝、別の教室にあったハンマーを上着のポケットに入れて持ち出した」と供述している。
女は2023年4月に同学部社会政策科学科に入学。調べに「日頃からいじめを受け、軽く見られていた。学生を殴るしか解決方法がないと思った」などと供述している。
知人の男女2人は同じ授業を受け、自己紹介を交わすなどしていたが、別の複数の学生は「全く面識はない」と話しており、警視庁が事件の経緯を調べている。